虚空蔵菩薩
虚空蔵菩薩は、宇宙の全てのものを含み、虚空(大空)のように無量の福徳・智慧を具えこれを常に衆生に与えて諸願を成就させる菩薩である。

その像は左手に福徳を表すと如意宝珠を持ち、頭上には五つの智慧を表す冠をかぶる。
一般には、十三仏の最後三十三回忌の本尊として、丑と寅年に生まれた人の守り本尊 として、又十三参りの本尊として私たちに馴染み深い。

 十三参りとは、生まれた年の干支が、初めて巡ってくる年、数え年の十三歳に行われる 元服を迎え大人に成ったことに感謝して、これから先の万物の福徳と智慧を授かるため に、虚空蔵菩薩に参詣することで、これを別名、智慧参りと言う。

初めて大人の寸法の晴れ着を着るが、大人としての自覚を込めた服装であれば、特にこだわる必要もないです。
大切なのはお参りをし祈る心です。 参詣の帰路、本堂を出たあと、後ろを振り返ると、せっかく授かった福徳と智慧を返さなければならないと言う伝承があって、鳥居をくぐるか、石橋を渡るまでは周囲の誘いにも 動じず後ろを振り向かないで貫き通す習俗がある。

法泉寺の参道にある石橋を渡るまでは振り向かないで下さい。
十三歳の子供です、なにも知りませんので事前に大人が教え智慧をつける事が大事です、ぜひいろいろ生活に必要な事を教えてあげて下さい。

虚空蔵菩薩は、大きな功徳で悩める全ての人々を救済する力を備えた菩薩であり、不思議な力により窮地に陥った者を救う菩薩であることから、 能満諸願 (厄払いその他諸々の願いを良く満たしてくださる) 身体健全、家内安全、交通安全、商売繁盛、水子供養祈祷、等が特に信仰されています。

 法泉寺では、虚空蔵菩薩の本尊忌として、毎年9月13日に法要を執り行っております、 今では忘れられてしまった、数え年13歳に成った少年少女が元服を迎え大人に成ったことに感謝して、お参りをする虚空蔵菩薩です、この法要も同時に執り行われています。 関西では、七五三よりもこちらの方が盛んで京都嵐山の法輪寺、奈良の弘仁寺が有名である。

     
 ご本尊全体像
両脇に不動明王と毘沙門天

  虚空蔵菩薩 
     
不動明王    毘沙門天 
 


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